交通事故における医療費・施術費問題(改題改訂版)
著者 弁護士 江口保夫・江口美葆子・古笛恵子 共著
出版社 保険毎日新聞社
発行日 2006年8月18日
体裁・価格 本体2800円/税込3080円/送料495円(税込)
B5判/192ページ
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 保険毎日新聞社からこのほど「交通事故における医療費・施術費問題(改題改訂版)」が出版された。
 本書初版の「交通事故における医療費単価と濃厚治療」(1990年発行・江口保夫著)は、自由診療における診療報酬単価を1点10円とした、いわゆる「10円判決」(東京地裁平成元年3月14日判決)を得た弁護士の筆者が交通事故医療における医療費単価と濃厚・過剰診療をめぐる問題点と今後の課題について論じたものである。「10円判決」は当時、画期的な判決として日本医師会と損保業界に大きな波紋を投じ、それまで両者間で交渉が続けられていた「自賠責保険診療報酬基準案」が平成元年6月27日に合意に至る契機となった。
 この初版が刊行されてから既に16年が経過したが、医療費単価をめぐっては依然として従来どおり1点単価25円ないし30円以上を主張しているところがある一方、柔道整復師の施術費についても健康保険料金以上の高額な請求や必要以上に多部位にわたって施術して高額化させている実態が一部見られる現状にある。
 本書は、高額診療が再び社会問題化しつつある中、広く公平な解決が図られるよう、医療機関による医療費単価と柔道整復師の施術料に関して、裁判例を通して公正妥当な立場から解説するとともに、今後の方向について提言したもの。損保関係者必読の1冊としてお勧めする。主な内容は次のとおり。
【解説編】
〈第1編 医療費編〉
 ▽医療費問題の所在▽損害賠償額算定における医療機関の地位▽診療報酬額▽10円判決の認定した相当な診療報酬額▽10円判決以前の判例▽損害としての医療費▽10円判決後の判例▽高額診療に関する学説▽裁判所からの要望▽交通事故の医療費についての提言
〈第2編 施術費編〉
 ▽医業類似行為▽柔道整復の施術費▽因果関係の認められる施術費▽施術料金▽施術費に関する近時の判例▽損害としての施術費
【判例編】
 ▽東京地裁平成元年3月14日判決(不当利得返還請求事件)▽大阪地裁平成9年9月5日判決(損害賠償請求事件)▽神戸地裁平成13年7月18日判決(診療報酬請求事件)▽千葉地裁平成15年10月27日判決(診療報酬請求事件)▽東京高裁平成16年8月31日判決(控訴棄却)1審東京地裁平成16年3月29日判決(損害賠償請求事件)ほか
【巻末資料】
 柔道整復師法