第一生命HD 19年度第1四半期決算 第三分野の販売 順調に拡大 グループ修正利益が大幅増
 第一生命ホールディングスが8月9日に発表した2019年度第1四半期決算によると、連結保険料等収入は前年同期比横ばいの1兆2462億円となった。グループ基礎利益は同9.1%減の1212億円だった。親会社株主に帰属する四半期純利益(連結純利益)は517億円で同25%増加した。営業業績は国内3生保の新契約年換算保険料が経営者保険の販売停止に伴って大きく減少したものの、認知症保険を含む「ジャスト」をはじめとする第三分野の販売は順調に拡大した。グループ修正利益は同107%増の937億円で、第一生命が前年同期比でキャピタル益が増加したことや海外増益などが貢献し、大幅に増加。市場変動に伴う増益要因を除いても期始予想対比で順調な進捗(しんちょく)となった。

 第一生命グループの連結主要業績は連結経常収益が同8%増の1兆8302億円と堅調に推移した。米プロテクティブにおいて、1〜3月の株式相場環境が好調だったことなどを背景に特別勘定資産運用益が増加した。
 連結経常利益は同29%増の1050億円だった。第一生命については、有価証券売却損益の改善や金融派生商品損益が好調だった。一方、第一フロンティア生命では、市場価格調整(MVA)に係る損益の悪化により減益となった。
新契約年換算保険料はグループ全体で同27.5%減の853億円、国内3社計では同40.4%減の577億円となった。第一生命は認知症保険を含む「ジャスト」の販売が好調だった。第一フロンティア生命は期始想定内の進捗となった。ネオファースト生命は経営者保険の販売停止によって大幅減少したが、第三分野の販売は増加した。
グループ全体の保有契約年換算保険料は前年度末比0.2%減の3兆9494億円だった。国内3社計では同0.3%減の3兆832億円。第一生命は同0.3%減の2兆1236億円で、このうち第三分野は同0.8%増の6806億円となった。第一フロンティア生命は同0.5%減の8235億円、ネオファースト生命は同0.7%増の1360億円だった。
 グループ各社の業績を見ると、第一生命は経常収益が前年同期比130億円増の9086億円となった。このうち、保険料等収入は同179億円増の5819億円、資産運用収益が同1億円増の2756億円だった。
 経常費用は同273億円減の8026億円で、このうち保険金等支払金は同7億円増の5493億円、責任準備金等繰入額は同187億円増の279億円、資産運用費用は同413億円減の620億円、事業費は同5億円減の937億円だった。
 経常利益は同403億円増の1059億円、四半期純利益は同271億円増の596億円と前年同期実績を上回った。
 新契約年換算保険料は同6.4%減の208億円で、このうち第三分野は認知症保険を含む「ジャスト」の販売が好調に推移し、同4.6%増の138億円となった。
 基礎利益は同99億円減の945億円で、円高等による順ざやの減少と、団保料率改定の影響等による保険関係損益の減少から減益となったが、純利益はキャピタル損益の改善等により増益となった。
 第一フロンティア生命は経常収益が同552億円減の4282億円となった。このうち保険料等収入は同529億円減の3679億円、資産運用収益は同22億円減の602億円だった。経常費用は同257億円減の4522億円で、このうち保険金等支払金は同633億円増の2085億円、責任準備金等繰入額は同2543億円減の492億円、資産運用費用は同1660億円増の1748億円、事業費は同7億円減の170億円となった。
 経常利益は同294億円減の▲240億円、純利益は同277億円減の▲254億円だった。
 新契約年換算保険料は同28.9%減の349億円で、昨年度好調だった反動から減少したものの、期始の想定内での進捗となっている。
 純利益は、金利低下に伴う市場価格調整(MVA)に係る損益の影響によって赤字となったが、MVA損益を含まない修正利益は同108億円増の146億円と大幅増益となった。
 ネオファースト生命の新契約年換算保険料は同92.3%減の19億円。経営者保険「ネオdeきぎょう」の販売停止によって大きく減少したものの、主力である医療保険を中心とする第三分野の新契約年換算保険料は前年同期の11億円から18億円に、第三分野の保有契約年換算保険料は前年度末の101億円から118億円になり、順調に拡大している。
 第一生命のソルベンシー・マージン比率は前年度末比30.6ポイント上昇して1001.4%と引き続き高い水準を維持している。第一生命ホールディングスの連結ソルベンシー・マージン比率は同37.9ポイント上昇して907.6%となった。